経済のグローバル化とアジャイル開発の必然性 〜 注59

公開: 2021年10月22日

更新: 2021年10月22日

注59. コンピテンシ

スペンサーは、米国国務省の職員に対する業務遂行能力について研究し、その実務能力が、業務に関係した専門知識の量と質にあまり関係していないことを突き止めた。さらに分析を進めた結果、業務遂行能力に強く関係している要因として、業務遂行の目的や社会的な意義についての理解があることを突き止めた。スペンサーは、それらを総合した概念を「コンピテンシ(competency)」と定義した。このコンピテンシは、幼児期の育てられ方や、幼児期の教育が深く関係していることも突き止めていた。それは、倫理観や「仕事に向き合う姿勢」に近いものであった。これらは、大学などでの高等教育では養成できない資質であり、そのことが専門知識の質や量との関係が薄い原因であると考えられている。

参考になる読み物

スペンサー, M.著, 「コンピテンシー・マネジメントの展開」. 生産性出版(2011).